様々なタイプの包茎とその治療に関する勧め

様々なタイプの包茎とその治療に関する勧め

およそ知識としては普遍化されたものではありますが、日本人には包茎が少なくありません。
包茎とは、陰茎部分、なかんずく亀頭箇所が包皮に包まれたままの状態を指しますが、一言に包茎と言っても様々なタイプが存在します。
まず、一般的に最も多い包茎として認識されているものに、仮性包茎があります。
仮性包茎はその名の通り、勃起時には包皮から亀頭が露出する「仮性」の包茎を言います。
とはいえ、この仮性包茎にもいくつかのタイプが存在し、通常時は陰茎が包皮に包まれていながらも、勃起時にはほとんど露出されるものは軽度のそれと診断されます。
一方、勃起して亀頭が露出されるものの、それでもまだ陰茎の大部分が包皮に包まれたままの仮性包茎は、重度のそれで、勃起しても全く亀頭が露出しない後述する真性包茎同様に、包皮とその内部の陰茎との間に、いわゆる恥垢が多く残存しやすい状態が継続しかねません。
次に真性包茎ですが、こちらに関しても、包皮と陰茎が癒着しているタイプのものと、包皮口(包皮の先端部分)が狭く、内部の露出が困難なタイプのものの二つが存在します。いずれも包皮に陰茎が包まれたままゆえに細菌の繁殖率が非常に高く、尿路系の疾患を発症する可能性が否めません。
また、狭い包皮口から無理やり亀頭が露出されたままの状態にあるものを嵌頓(かんとん)包茎と呼びます。包皮に陰茎が圧迫され続けると血液やリンパの循環等に異常を来たし、炎症を起こすことがあります。
いずれの包茎も――殊に重度の仮性、真性包茎、嵌頓包茎に関しては、それぞれのデメリットを解消するためにも早期の治療が必要となってきます。できれば年齢的に10代後半には適切な治療を行うことが望ましいでしょう。